2011年02月14日

ホテル3

 ホテルで言われる「サービス」は多様だ。高級ホテル、リゾートホテル、ビジネスホテルそれぞれゲストに求められる「サービス」は異なる。また国や地域によっても異なる。
 タイで何年かを過ごし、日本でホテルを利用した際に、感じることがある。日本のホテルは概してゲストをあくまでも「お客様」として対応してくれる。それはそれで素晴らしいことなのだが、それが窮屈に感じることがある。東京のウェスティンホテルで一人で食事した時のことだが、料理を待っている間手持ちぶさただったので、飲みたいわけではないが水をひたすら飲んでいた。ウェイターの方は良く私の方を見ていてくださって、グラスの水がある一定の量まで減ると水を注ぎに来てくれていた。それが重なると水を入れに来てくださるのが申し訳なく感じて水を飲むのをやめた。
 これがタイだったらどうだろう。一人で食事していた際には、ウェイターが「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれることが多い。こちらが気楽に応対すると「一緒に連れてくる彼女はいないのか?」など話しかけてくる。「彼女がいないからタイ女性を紹介してちょうだい。」などふざけて答えようものなら、彼氏のいないスタッフ女性を連れてきて「この子はどうだい?」などと返してくれる。そんなやり取りが楽しいのだ。
 日本のサービス、タイのサービス、どちらが良いというものではない。それぞれ良しとされるものが違うのだ。素から持っている国民性の違いもある。それはわかっているつもりだが、サバイサバーイなタイ生活を経験した私には、日本でのホテルスタッフの丁寧な対応に「Take it easy.(もう少し楽にいこうぜ。」と声をかけたくなることが多い。一方タイのホテルで困ることと言えば、ウェイターに来てもらいたいときに手を挙げても気がつかれず、2分位手を振らなくてはならないことかな。まあそれもご愛敬。  


Posted by ジパング at 06:12ホテル

2011年02月13日

ホテル2

 ホテルでの朝食が好きだ。ホテルの朝食はビュッフェスタイルにかぎる。朝食がビュッフェスタイルのホテルに宿泊したときは、朝早起きして開店と同時に店内に入る。最初に店内を見渡し、落ち着いて食事できる席をチェックする。朝日の緩やかな光線を感じられる場所や、景色が良いなどの席を確保する。それからおもむろに並べられた料理を見渡し、どれを食べようかなと迷うのが楽しい。
 良い朝食に欠かせないのは、おいしいクロワッサン、コーヒー、フルーツ、ヨーグルト、チーズに生ハム。そして何よりもオムレツを目の前で調理してくれるシェフがいること。オムレツは一見シンプルだが、美しいオムレツを作るのは難しい。美しく作られていてこそおいしいのた。ゲストが少ないタイミングでシェフのご機嫌を取りながら、オムレツを作っていただく。熟練のシェフがオムレツを作るのを見るのは、楽しい。一定の動作そしてリズムでオムレツを作る姿は、美しい。職人の仕事は無駄がない。これぞと思えるシェフに出会えたときは、それだけでハッピーだ。作ってもらったオムレツを両手で受け取り、テーブルに戻って一呼吸。そして職人の作品を鑑賞する。食べるのが惜しいが、冷えてしまっては職人に申し訳ない。名残は尽きぬが、お別れを告げてナイフを入れる。それを口にしたときは、「しあわせー」の一言。これでいいのだ。  


Posted by ジパング at 16:36ホテル

2011年02月11日

ホテル1

 ホテルが好きだ。旅が好きなので、当然ホテルを使用する機会が多い。気がついたときには大好きになっていた。ホテルと一言で書いたが、高級ホテル・ビジネスホテル・ゲストハウスなどを含めている。高級ホテルが一番だとは思っていなくて、それぞれに趣がある。ホテルの魅力は、人それぞれだろう。食事であったり、お風呂であったり。 
 私にとって良いホテルとは?サービスやおいしい朝食ももちろんだが、「何か起きるんじゃないかな」と幻想を抱かせてくれる。それは人との新しい出会いであったり、思わぬサービスであったり。また良いホテルには「学び」がある。ホテルスタッフ、ゲストの立ち居振る舞いを観察することで、何かしらを学ぶことができるのだ。また難しい話は抜きにして、良いホテルは快適だ。というわけで私はホテルが好きなのだ。時間が許さず旅に行けないときには、ホテルに行って食事だけでもしてくる。その時間は短くても「旅人」になることができるのだ。いやー、ホテルって本当にいいものですね。
   


Posted by ジパング at 05:55Comments(0)ホテル